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「えきかんナビ」の動作確認レポート(下総中山〜品川)

アプリ「えきかんナビ」を下総中山〜品川でテスト。東京駅・高輪ゲートウェイでの路線グループ表示の改善、UI の改善予定、地下区間(横須賀・総武快速)の課題を整理しました。

はじめに

うるしです。私たち Lincra LLC では、電車移動中に現在位置と駅間をシンプルに把握できる 「えきかんナビ」 を開発しています。すでに Web 版Android 版 を公開済みで、 iOS 版 は審査中です。

本稿では、同僚の送別会に合わせて実施した 下総中山〜品川 区間の動作確認結果を記録します。


テスト条件と経路

  • 日時:2025-08-27(夜)
  • 端末:Android(アプリ版)/iPhone(Web 版併用)
  • 経路(往路):総武線各駅停車 → 秋葉原乗り換え → 京浜東北線 → 品川
  • 経路(復路):横須賀・総武快速線(地下区間) → 錦糸町以東で地上に復帰

往路は全般的に安定しており、特記すべき不具合はありませんでした。


観測 1:路線グループ表示の改善(東京駅)

東京駅構内での候補表示は、以前の「路線が個別にずらっと並ぶ状態」から、実用上のまとまりで グループ化 できていました。候補の視認性が上がり、タップの迷いが減っています。

東京駅での候補表示(グループ化)


観測 2:高輪ゲートウェイの線路分岐とグルーピング

高輪ゲートウェイ付近は実線路の分岐が比較的複雑ですが、表示上は グルーピング により過不足なく整理されました。分岐点での誤タップが起きにくく、乗車中の確認がしやすい印象です。

高輪ゲートウェイ付近の表示


改善予定(次回リリースで対応)

現地での体験から、次の 3 点を短期対応に入れます。

  1. 最寄りホーム時の候補抑制
    最寄りが明確に A 駅ホーム のとき、進行候補として A → B を同列に出す必要は薄いです。候補が増えるほど読みにくくなるため、最寄りホーム確定時は候補を 最小化 します。

  2. リアクション(いいね/わるいね)後のセリフ維持
    リアクション直後に路線情報更新が走ると、セリフが上書きされ 表示が一瞬で消える ケースがあります。一定時間はメッセージ領域を 保持 し、更新と競合しないように調整します。

  3. 残距離 0.0km の丸め
    50 m 未満で 0 側に丸めてしまい、 0.0 km と出ることがあります。ホーム到達の誤解を避けるため、距離表示は 最小 0.1 km を下限にします。


送別会メモ:品川「じぶんどき」(所感)

会場は品川・港南口エリアの個室業態でした。席の仕切りがしっかりしていて、落ち着いて食事ができました。注文は QR コード で完結でき、配膳もスムーズ。料理は過度に重くなく、量の調整がしやすい構成です。業務後の会食として再訪の候補になります。

補足:店の基本情報(営業時間や詳細)は変動があり得るため、各自で公式情報をご確認ください。


復路:地下区間の難しさ(横須賀・総武快速)

復路は 横須賀・総武快速線の地下区間 を通過。ここは 推定が難しい 区間で、IP ベースの補助推定に寄ると 2〜5 km 程度の誤差が出る場面がありました。東京メトロの一部区間と比べても厳しく、地上復帰までの割り切りが必要です。

馬喰町から錦糸町に出るタイミングで地上復帰し、以降はいつもどおり安定しました。

馬喰町付近(復路)


トップ画像について(スプランキー)

記事のトップには、娘が描いた スプランキー 風の絵を置いています。ゲーム画面の再現を狙ったらしく、下部に キャラ選択 の並びを描き込んでいました。しばらく反応がないのに、根気よく タッチ操作 を続けていました。

トップ画像(娘作・スプランキー風)


次回予告

8/29 に 下総中山 → 宇都宮 を予定しています。可能であれば 宇都宮 LRT でも動作を確認します。経路データベースに LRT の駅は投入済みなので、推定は一定程度まで動くはずです。実地で検証します。


おわりに(再掲)

「えきかんナビ」 は、乗車中の「いま、どの駅間?」を素早く把握するための小さな道具です。よろしければお試しください。

引き続き、地上区間の精度維持と地下区間の見せ方を磨いていきます。

Hugo で構築されています。
テーマ StackJimmy によって設計されています。